2008年12月1日月曜日

■講演費用の調達方法


講演予算にお悩みのイベント主催者へ。

「講師ギャラ+往復交通費+宿泊費+会場利用費+広報費」などの合算による費用をねん出するために、下記の方法をご検討されてはいかがでしょうか?


A:講演内容に関連する団体に「共催」を呼びかける

たとえば、「子どもにケータイをどう安全に使わせればいいか」という親向けの教育講演の場合、一つの学校が主催するのではなく、近隣の学校やPTA教育委員会教育センター社会教育センター子ども家庭支援センター青少年センタージョブカフェ、図書館、男女共同参画センターなどに「共催」を相談して費用を分担するケースが増えています。

また、高校生や大学生が校内での講義を企画する際、母校やPTA、科目別の教師の研修会や、地元のNPO、企業、新聞社などに「共催」を相談するケースもあります。
同じような趣旨の講演を同じエリアで企画されていることは、よくあることです。
ぜひ、お住まいのエリアにある団体や施設に声をかけてみてください。


B:助成や寄付を行うスポンサーを探す

企画から講演当日まで日程の余裕がある場合は、市町村などの自治体からの助成金財団・企業などによる寄付金を申請してみるといいでしょう。
また、お近くの商工会議所青年会議所、商店会、地元企業の社会貢献事業部(CSR)、大学の地域連携センターなどに声をかけて寄付を募ったり、mixiなどのSNSで興味を持ってくれそうな人に声をかけてみると、良い知恵やお金以外の協力をとりつけられることもあります。

前例がなくても、公共性の高いテーマであれば、趣旨に賛同してくれることはよくあることなので、講演の趣旨と予算、内容、場所などを書いた企画書を作成し、持参してみましょう。


C:聴衆から5002000円程度の参加費を募る

300人規模を集める講演会を企画される際、大学生以下1000円、大人2000円の入場料を設けると、平均1500円の入場料で45万円程度の収益が見込めます。
不足分は、行政、NPO、地元企業など各方面からの協力・協賛がとりつけられれば、会場費や広報費なども十分に賄えるでしょう。

また、講演終了後の「交流会」も同時に企画し、飲食費を安く調達した上で「交流会参加費」を別途聴衆すれば、そこで利益を出せます。
さらに、企画内容によっては、講演ギャラの3割を主催者に還元し、地元のNPOなどへ寄付するプランも歓迎しています。
こうすることで、「講演に参加しただけで社会貢献になる!」という触れ込みで動員を増やしたり、地元メディアに事前取材を頼めたりします(※講演ギャラが20万円以上の場合のみ)。


D:費用を極力浮かせる

たとえば、往復交通費を浮かせる際は、タクシー利用を控えて駅や空港に送迎の車を回したり、格安バスなどの現地までの安い交通ルートを事前に示すなどの工夫ができます。
また、予算がどうしても不足する場合に限り、主催者に関係するご自宅などへの「民泊」でも構いません。

会場についても、低予算や無料で利用できる自治体や国の公共施設、大学の教室、無料で利用できるコミュニティ・カフェや学校などの場所でもOKです。
広報費にしても、校内で広報チラシを印刷して配布したり、タダコピを利用したり、校内放送や地元のラジオ局や新聞などに事前に協力を頼んでみましょう。
(※広報の方法は、コチラにもあります)


E:講演会場で物品販売を行い、予算を補う

NPOで収益事業の一環として商品を売っている場合は、講演会場でその売り上げを予算の不足分に充当することができるでしょう。
また、学校単位で「不用品バザー」を試みたり、企業なら自社製品を販売することもできますね。

さらに、今一生の本を2割引きで事前購入し、会場では定価で売り、差額の2割分を収益にすることもできます。
講演終了後、必要に応じてサイン会も行いますので、希望される場合は、講演依頼をされる際に「備考欄」でその旨をお知らせください。


F:イベント主催の経験のある団体に相談する

地元の大学や専門学校、図書館や市民会館、イベントスペースなどの公共施設には、イベント案内のチラシがたくさん置かれている場所があります。
そうしたチラシを集めてきて、イベントを主催している団体に連絡をとってみたり、そのイベントに協賛や協力をしている企業・学校などにも相談を持ちかけてみるといいでしょう。
講演の趣旨やテーマが異なっていても、講演費用をねん出するやり方を学ぶことができます。

他にも、地元で行われているイベントは、googleで「地名」「講演」の2語で検索してみると、たくさん見つかると思います。
そうしたイベントの主催者に相談したり、「共催」を打診すると、個人でもスムーズに講演企画が実現できます。
どうしても難しい場合は、地元でイベントを制作する広告代理店やセミナーを運営している会社に相談してみましょう。


G:同じ日に2度、時間をずらした講演を行う


 1日に2度の講演をすることで、コストを浮かせ、利益を上げることが容易になります。
 また、連続2日間に分けて同じエリアの別会場で行うのも、往復交通費が同じなので、利益を上げやすくなります。
 たとえば、こんな感じです。


 このようなダブルヘッダーの場合、往復の交通時間が半減されるのと同じなので、講演ギャラを多少安くする場合があります。
 その他、イベント主催者の細かい事情に照らして融通を利かせる場合もあります。
 不安なことがありましたら、どんなことでも結構ですのでお気軽にお問い合わせください。

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